こんにちは平成扇病院です。
今回は、療養病棟の抑制・拘束についての取組をご紹介します。
みなさんはこのような医療用のミトンを
ご存知でしょうか。
手を入れて手首をベルトで止めるもので
自身で外すことは難しい作りになっています。
この医療用ミトンの代わりに作製したのが
”飾りミトン” です。
この活動を教えてくれたのが
療養病棟の主任看護師さんです。
~ 主任さんにインタビュー ~
留置中の不快感や認知症、せん妄により
自身でチューブ類を抜いてしまうことがあります。
多くの医療機関で終日
両手にミトンを使用している状況をよく耳にします。
必要があって挿入したチューブを抜かれては
治療がストップしてしまいます。
抜かれたらもう一度、挿入を試みるのですが
状況によってはすぐに挿入できない場合があります。
その間、栄養やお薬の投与が滞ることは望ましくありません。
しかし、抑制・拘束を減らしたい。無くしたい。
ゼロに向けて職員で協議を重ね
手袋を作成することになりました。
ポイントは
✅ 完全に自由を奪わないこと
✅ 鮮やかで視覚で楽しめること
✅ リハビリ訓練にも活用できること
縫いつけたマスコットをぎゅっと握って指先の運動。
別の日には、
鈴を忍ばせ楽しく体を動かしました。
小さい頃、手芸が得意でマスコットや刺繍を
楽しんでいたのであの頃に戻ったような
ワクワクした気分で作製しました。
大人が使用するものは味気ないデザインなので
明るい雰囲気が欲しいと思い色鮮やかなものを作製しました。
患者さまも楽しめるように可愛らしいマスコットや
大流行した鬼滅の刃の生地で作ったり楽しかったです。
また、多くの病棟スタッフが参加してくれました。
可愛らしいく工夫されたものが多く
患者さまも楽しんでいただけていると思います。
これからも観察、抑制継続が必要かどうか、
日々の見直しを重ねます。
この対策に参加できて幸せに思います。
現在、作製中のものは温泉に行きたい気持ちから
千と千尋の神隠しに出てくる”坊とカオナシ”をモチーフに考えています😀